Column

2021年8月10日
怒りの全取っ替え
(ひねくれ観戦記2)


ドラゴン「怒りの鉄拳」
ランボー「怒りの脱出」
に匹敵する怒りのドラマでしたね。

どんだけおかんむりだったんでしょう。
フランスの監督。

ポーカーじゃあるまいし、
全取っ替えって…。

この件は後ほど触れるとして
五輪が終わりましたね。
コロナ禍であろうと、
東京であろうとなかろうと
やはり五輪は面白い。

スポーツ好きな私としては
少しばかり、いや、かなり
五輪ロス状態です。

色々総括したいのですが、
○○会長のスピーチや私の電話より
長くなりそうなので
ピンポイントでコンパクトに。

開会式ショックも
選手とスタッフの頑張りで、
ほとんど忘れかけていたのに
閉会式で「悪夢再び」でしたね。

感動・興奮の余韻が
根こそぎ吹き飛ばされました。

絶望的なまでのやっちまった感…。
まあこの話題はこれくらいに
しておきましょう。

それにしても、私が大会前に
熱闘!代々木第二体育館
連載していたのは
偶然だったのでしょうか。

「女子バスケの快進撃を予見していたんです」
と言いたいところですが、
全くの偶然です。

女子バスケはほとんどの人が
ノーマークでしたからね。
決勝進出など、おそらく25年前に
私の薄毛を予測していた人より
少なかったでしょう。

小柄な日本人選手の活躍や、
スクリーンはオールスイッチで、
ノーマークのシュートを打たせない
アメリカのディフェンス…。
オールコートのプレスディフェンス…。

中三高校 VS 春一番高校を
参考にしたんじゃないかと思うくらい。

こんなことを自慢するから、
おっさんは嫌われるんですよね。
分かっています。
分かっているけど言いたい。
だって、おっさんですから。

この決勝戦だけでも、
山ほど書きたいことありますが、
シンプルにアメリカは強かったと。
大きいだけの相手には勝てるけど、
大きくて上手い相手だと厳しい。
そんな感じでしたね。

表彰式でアメリカの選手が一人、
国歌を聞きながら
大粒の涙を流していたのが
印象的でした。

「勝って当たり前」「負けたら一大事」
というプレッシャーから解き放たれた
安堵の涙だったのでしょう。

個人的に驚いたのは
フランスとの準決勝。

第3クオーターでしたかね。
攻守ともに手詰まりで
集中力を欠くフランス。

そこでフランスのHC、
ナント5人全員交代させたのです。
よほどオカンムリで、
なす術なしだったのでしょう。
けっこう、衝(笑)撃的でした。

この辺で止めておきましょう。
とめどもなく長くなりそうなので。

何回かに分けて書こうとも
思いましたが、
飽きっぽい日本人は、
来週にもなれば、五輪の話題など
ほとんど無くなるでしょうから。

最後に、五輪観戦を通して感じたこと。
日本はまだまだスポーツ後進国です。

欧米(特にアメリカ)は、
体もデカイけど器もデカイ。
どの競技のどのコメントを見ても
まずは相手を讃えてますからね。
たとえヨイショやリップサービスだと
分かっていても、
敗れた側は救われた気分になります。

日本人は親切で礼儀正しくて謙虚、
と言われているけれど、
日本人選手のコメントって
勝者も敗者も意外と自分のことばかり。

開口一番、
「相手が素晴らしかった」
と言えるようになった時、
スポーツ先進国として、
世界から認識されるのだと思います。

五輪精神にそって、
真面目に締めてみました。

ではでは。