Column

2022年10月28日
川崎に舞い降りた天使。


こんにちは。
いま、ロスです。

ロスアンゼルスに
いるわけではありません。
ロス・プリモスでも、
ロス・インディオス&シルヴィアでも
ありません。
別れた人と渋谷で会ってません。

大谷ロスです。

こんなにワクワク気分で、
睡眠時間を惜しんででも
観戦しようと思うスポーツ選手は
錦織以来ですね。

来年の開幕を首を長くして
待ちましょう。

今更ですが、
スポーツはいいですね。

コロナ禍では「不要不急」に分類され
中止や無観客を強いられましたけど、
私にとっては「必要至急」ですね。

おうち時間が多い生活の中で
音楽や映画以上に、
個人的にはスポーツに救われています。

ところで。

先日、地元川崎で
天使に遭遇しました。

ホントホント。

自宅マンションに帰宅時、
オートロックの前で、
忙しくカバンをゴソゴソしている
女の子がいました。

小学校高学年か中1くらいかな。
おそらくキーを探していたのでしょう。

すでに私は手に持っていたので、
「開けましょうか?」と
声をかけたところ、

「ありました!」

とカバンから取り出したキーを
私に見せて、にっこり。

思わずこちらも、にっこり。

その女の子、そそくさと
先に自動ドアを抜けるのではなく
私にお先にどうぞ〜と促すのです。

「あっ、ありがとう」
と、その子に促されるまま
自動ドアを抜けて、
私はメールボックス確認のため
いったんその子の視界から消えます。

『今どきの子にしては珍しいな』と
郵便物を取り出しながら
ちょっぴり感動している私。

私のマンションは、
自動ドアを抜けた後に
ガラスの重い手動のドアがあります。

郵便物を手にしながら
ボケ〜っとその手動ドアに目を向けて
びっくり。

その女の子がドアを開けた状態で
待ってくれているのです!
しかも満面の笑みで。

天使降臨、です。

「あっ、ありがとう」

天使オーラに圧倒され、
気の利いたことひとつも言えない私。

まだ続きがあります。

私はガラスドアを抜け、
3階までエレベーターを使わず、
階段を上がって行きました。

その後ろを降臨した天使が
人懐っこい猫のように
私の後ろをニコニコしながら
ついてきます。

その子は私と同じ東棟の
2階だったんですね。

3階へ向かう私の
哀愁漂う貧相な背中に向かって

「さようなら!」

と元気に挨拶。

もう、ほっこりです。

わずか数分の間に
にっこり、びっくり、ほっこり。

人ってこんなことで
幸福感を得られるんですね。

その子には
1ミリも打算が働いてないですからね。
真っ直ぐでピュアな親切。

高校生になってスレちゃったりしたら
ちょっと、がっかりですが。

って勝手に感動していますが、
その子から見れば、私が
ガラスドアも開けられないほどの
老人に見えただけかもしれません。

ではでは。