Column

2017年9月13日 モップ&パンチ失踪

失踪した。

サイモン&ガーファンクルじゃない。
チャゲ&飛鳥じゃない。
テツ&トモでもない。

モップ&パンチが失踪した。

モップ&パンチ失踪の話の前に
少しだけ全米オープンの話を。

男子は、昨年末の最終ランキング
1位から5位までが欠場という
異常事態の中で、ナダルが優勝した。
順当といえば順当。

ナダル自身も得意のクレーコートではなく
ハードコートでの優勝ということで
喜びも一入(ひとしお)といったところだろう。

ナダルに関しては個人的にはそれほどファンではないが、
あの絶対諦めない一打入魂の姿勢と
強靭な肉体・精神力は、見上げたものである。
ここは錦織も是非見習っていただきたい。

しかし、やはり錦織がいないと
寂しい限りである。


さて、モップ&パンチの失踪とは。

最寄駅から自宅マンションまでの
ちょうど中間地点あたりにある路地に、
2匹の野良猫がいた。

初めて2匹に会ったのは今から1年半ほど前。
たまたま、なんとなくいつもと
違う道で帰った時のことである。

首輪はついてないが、やせ細っているわけでもないし、 毛並みも悪くない。
餌だけは近隣の人からもらっている様子なので、
半野良猫といったところか。

1匹は白い毛がふさふさのペルシャもどき。
老猫なのか、動きはかなり鈍い。
路地のど真ん中で、だらしなく寝ていることが多い。

初めてその姿を遠目から見たとき、
白いモップが落ちているのかと思った。
よって私はそのペルシャもどきを「モップ」と名付けた。

愛想が良いのか逃げるのが面倒なのか、
いくらでも撫でさせてくれる。
疲れた体が癒されるひと時。

そしてもう1匹はキジ猫。
こちらは動きが軽やかで、ヤンチャな感じ。
2〜3歳といったところか。

しゃがんで声をかけると、
スタスタと寄ってきてスリスリしてくるのだが、
撫でようとすると必ず猫パンチが飛んでくる。
かなり上級のツンデレである。
よって私はそのキジ猫を「パンチ」と名付けた。

モップ&パンチに挨拶をして帰るのが、
日々のちょっとした楽しみになった。

ところが、今年の6月くらいから、
突然姿が見えなくなった。

家猫としてどこかに飼われているなり、
保護されているのならいいが、
何か嫌な予感しかしない。

チャゲ&飛鳥やテツ&トモは
二度と見れなくても構わないが、
モップ&パンチにはもう一度会いたいと願いながら
今も毎日その路地を通っている。

ということで、もちろん私は猫派である。
ペット番組を録画して見ているのだが、
猫が出ているシーンしか見ない。
犬のシーンは問答無用でせっかちにスキップする。
犬好きからしたら腹が立つだろうな。

犬に興味がないのだから仕方ない。
そういえば、最近はめったに見ることがないが、
私の幼少の頃は市街地にも野良犬が結構いた。
遭遇するたびビビってたな。

5〜6歳の時だから、みんな超大型犬に見えた。
漫画の一コマのような話だが、
怖いから「あっちに行け!」とばかりに石を投げて、
追いかけまわされたのも一度や二度じゃない。
今でもなんとなく犬が好きになれない理由かも。

ではでは。