Column

2017年8月24日 タマラン

タマラン。
もう、タマランチ会長だ。

錦織が手首の怪我で残りのシーズンすべて欠場、
お盆に義父の見舞いに長崎へ弾丸帰省、
暑さがぶり返した途端に我が家の寝室のエアコンが故障、
花咲徳栄が優勝したのはいいが、
前回コラムで書いた予想は大外れ。

タマラン…。

ウクレレ弾きながら「あ〜あ、やんなっちゃうな♪」
と歌いたくなる気分だ。

どうでもいいけど初めて「マキシシングル」という言葉を聞いたとき、
牧伸二のシングルだと思った。というのは嘘である。
若い人には「わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ(松鶴家 千とせ)」

まずは錦織。
このニュースを聞いた時はかなり凹んだ。
何も上位陣がケガや不調に苦しんでいる、
千載一遇とも言える好機に、
一緒になって負傷するとは。

う〜んマンダム!(若い人は読まなくていいよ〜)

錦織がピークの時に、
ジョコビッチとマレーもピークだったという
「不運な人」で終わってしまうのか。

振り返れば、以前から手首に不安を感じていたのか、
今年はフォアハンドにキレがなかった。
その上、臀部に脇腹、肘の故障など、
満身創痍で思うようなプレイができなかったストレスは
相当なものだったろう。
度重なる試合中のラケット破壊にも表れている。

仮に来年早々に復帰できたとしても、
ランキングは20位台まで落ちる。
さらに長引けば、50位以下まで落ちる可能もある。
シード特権がなくなり、序盤から強豪と当たることや、
もう若くはなく、年齢的にはピークを過ぎた感があることを考えると
復帰後の道のりもかなり険しいものになるだろう。

このブランクが、心身ともにリフレッシュできる充電期間となり、
2014年のような爆発につながることを願うばかりである。


次に甲子園。

前回のコラムで書いた、
受け売りの予想など、アテにならないことがよくわかった。
名前と実績だけに基づいた素人予想の極みだった。

おそらく2回戦あたりまでの戦いをじっくり観戦していれば、
もう少しまともな予想ができたかもしれない。
特に3回戦で前橋育英を圧倒したあたりから、
少し目の肥えた人なら花咲の優勝を予想できただろう。
チームとしてのバランス、戦術が秀でていた。
フロックではなく勝つべくした勝ったチームだったと言える。

大会終了後もいろいろな記事に目を通したが、
共感できたのが「打高投低」。
あまりにもボールが飛びすぎているから、
反発球を使用しているのではないかと言う記事もあった。
確かに「あれで、入っちゃうの?」という打球も多かったのは事実。

反発球云々は置いておいたとしても、
投手の進化より打者の進化速度が速いということ。
投手が気の毒である。

強豪校にはボタンひとつで球速や球種を変えられる
バッティングマシンが当たり前のようにある。
いくらでも目を慣らすことができるわけである。
140キロ程度のストレートなど、打ちごろになっている感さえある。
余程ストレート、変化球ともに、キレとコントールがないと、
簡単に捉えられてしまう。

その上、科学的な筋力トレーニングで、体は大型化が進み、
金属バット使用と来ている。

これでは投手はタマラン…。
タマランチ会長だ。

ではでは。